めっっちゃ久しぶりにブログを更新しますが、洞研はバリバリ活動しております。
62代のカネゴンです。
今回のブログでは、去年(2023)の8月に行われた「椿穴」の活動内容を振り返ろうと思います。
つばき-あな【椿穴】
〔名〕
①山口県内に所在する約90mの井戸型洞窟。国内における入洞可能な竪穴で1ピッチ辺り最長の長さを誇る。
②洞研では「竪穴を語るのは椿を制してからだ」、「泣く子も黙る90m級の竪穴」で知られている。
はい、超ド級の竪穴です。洞研では誰もが一度は憧れる洞窟ですね。
洞研の活動記録によると、最後に椿穴へ入洞したのが2017年4月と記載されているため、本活動は実に6年ぶりの入洞となります。ちなみに、洞研旧ブログでは過去に4回も登場している椿穴。昔はコンスタントに入洞されていたんですね。ブログを執筆するにあたって読み返してみましたが、見知った顔がちらほらいました。皆さん老けましたね。僕はいつまでも若々しくいたいです。
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それでは本活動の参加者を紹介していきます。
①H君(66代現会長、めっちゃ泣き虫)
②カネゴン(62代会長、入学時から約10kg太った)
③もやし先輩(57代会長、山口に来るたびに洞窟入る)
④M上さん(46代渉外、最近車の凹みをトイレのすっぽんで修繕してた)
以上の4名で椿穴に挑戦します。
僕自身、研究で洞窟活動から離れていたことに加え、H君は期末テスト明けということで十分に屋上訓練をすることなく挑むことになった本活動。果たしてどうなることやら...
前日の夜の一コマ
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いよいよ活動当日。天気は曇り、これ以上ない竪穴日和です!
約90mの竪穴ということで沢山のラダーをハーネスに付けて洞口に向かいます。現地から洞口まで近いのが救いでした。早速セットしていきます。
テキパキと準備するH君
H君を見守るM上さん
同じく見守るもやし先輩
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そうこうしている内に降下する準備が整いました。トップバッターはH君。
ストップ降りで降下していきます。
洞口
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| ∧,,∧ 降下中 | 90m
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洞床
ちなみにこの日、グリグリを用いたジッヘルを実績解除しました。
続いてM上さんがSRTで降下していきます。
数分後、洞床からH君のコールが聞こえてきました。どうやら昇る準備ができたようです。
それにしても声がよく通りやすい洞窟でした。何一つ不自由がなかったです。
数回の確保を経て洞口まで上がり切りました。
さて、H君の気になる結果は...
タイム:23分
悪くない!むしろ善戦!
椿穴を昇り切ったH君の表情は清々しかったです。H君、椿穴を制覇!
続いてM上さん。SRTのため省略。洞口が近づくにつれて暑くなるから上脱いだほうがいいよとアドバイス頂きました。うん、確かに暑そう。
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そして自分の番が回ってきました。腹を括って入洞開始。
昇りの体力を温存するためにストップ降りで降下します。ストップ降りの復習は前日にM上さん、もやし先輩、57代パズドラ先輩お三方監修のもと行われました。
洞口
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洞床
無事に洞床に到着するも、降下には予想以上の時間がかかりました。
「今回ばかりは流石にヤバいかも」と内心怖気付いていましたが、嘆いても仕方ありません。H君に先輩としての威厳を示さなければ...‼︎
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ひとまず休息します。洞床を観察してみましょう。
獣骨が落ちていました。誤って滑落したのでしょう。この高さだと一溜まりもないですね。
カエルがいました。君はこの高さを落ちて無傷なのかい?凄いんだね。
このように洞床でカエルと遭遇する事は珍しくありません。
そうこうしてる内にもやし先輩がSRTで降下してきました。
カネゴン :初の椿穴どうですか?
もやし先輩:めっちゃ長いね笑
カネゴン :ですよねぇ笑笑
軽く談笑した後、地上のH君にコールしてから昇り始めます。
俺の命は預けた、頼むぞH君…‼︎
それにしても洞口が小さいなぁ。
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さて、腕に乳酸が溜まる前に少しでも多く昇ることが竪穴昇降のセオリーですよね(持論)。1回目の確保時にどれだけ距離を稼げたかがポイントになってきます。とにかく気合いで昇り始めます。
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1回目の確保を取ります。上を見上げます。
洞口の大きさに変化がありません。
お気持ち表明。
あれだけ必死に昇ったのに...
大袈裟に聞こえるかもしれませんが大真面目です。
嘘だと思ったそこの君、実際に入洞して体感してみよう!
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そんなこんなで無事に洞口まで昇り切りました。
タイム:26分
久しぶりに心が折れかけました(シンプルに準備不足)が、その分やり切った感が半端なかったです。達成感は過去一じゃないかな。椿穴を制覇!嬉しいですね!
自分が昇り切った約1時間後?にもやし先輩が洞口まで上がってきました。
同じく達成感に満ちた顔をしてました。分かります、その気持ち。
全員昇り切ったのでパパッと撤収作業に取り掛かります。腕がパンパンだったのでラダーの引き上げ大変だったなぁ。
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活動してから時間が空いたので思い出しながら書いてみました。
在学期間中に椿穴に入洞することができてとても満足です。心置きなく卒業できます。現役諸君には是非とも一度は入洞してもらいたいですね!
目指せ、ケイビング界の銀河系軍団!!
それでは最後に一言。
「竪穴を語るのは椿を制してからだ!!!」
42代の菊池です。椿穴は私が3回目にラダーを使った思い出深い穴です。寺山、あきんど、の次ですね。当時正確に時間計測したか覚えていないのですが、50分くらいかかった記憶です。いつまで経っても洞口が大きくならないのは25年前と変わっていないようで良かったです。これからも安全な活動をお願いします。